「株式会社」を設立

「株式会社」を設立について

会社設立ではさまざまなポイントを事前に決定する必要があります。
中でも特に重要となるのが「会社の形態」です。
それでは会社設立において「株式会社」という形態を選ぶ意味はどこにあるのでしょうか。

まず最初に株式会社という存在の特徴についてです。
この形態の最大の特徴は「株式を発行する」ということにあります。
株式は会社が責任を持って発行する有価証券であり、発行された株式を購入した人は、発行した会社の経営における責任を負うこととなります。
しかしその責任の範囲については「間接有限責任」という制度が適用されており、出仕した範囲以上の責任を負うことはありません。
この間接有限責任としては「株式を発行した会社が倒産した場合、株主は株式が無価値になるという損をする」ということで説明ができます。
つまり株主は購入した株式の金額分までは損をする可能性があっても、それ以上に損をすることは無いということになるのです。

ではこの「株式を発行する」ということにはどういう意味があるのでしょうか。
これについては「株式公開をして出資者を募ることができる」という意味があります。
株式市場では常に投資家が資本を投下する先を探しているわけですから、株式を公開して買い手を探すことで効率的に出資者を探すことができるのです。
これは会社設立における一形態である合同会社には無いメリットであるといえます。

また「社会的な認知度が高い」ということも特徴の一つです。
合同会社と比較すると社会的な信用度が高く、ネームバリューに非常に優れています。
「合同会社とは取引をしない」というような方針で営業をしている企業も存在していますから、ネームバリューという面でも非常に大きな意味があるのです。

こうした理由があることから会社設立においてはこの形態を選ぶ人が非常に多いのですが、だからと言ってデメリットがないというわけではありません。
例えば株式を発行するということは株主総会を開く義務が生じるということになりますが、株式を発行する以上、株主総会で決定された議題については必ず従う必要があります。
そのため万が一株主の51%以上が敵対的な株主になってしまったというような場合、会社そのものが敵対する相手に奪われる恐れがあるのです。
これは特にM&Aと呼ばれる事態なのですが、企業が大きくなれば大きくなるほど、M&Aのリスクは無視できないものとなります。
また株主に対して経営状態を公開する義務がある以上、毎年決算書を作成する必要があります。
この決算書もやはり企業規模が大きくなるにつれて作成コストが大きくなりますから、成長するに従って負担は重いものとなるのです。
このように会社設立において株式会社を選ぶということには大きなメリットがありますが、その背景には少なからずのデメリットがあるということはしっかりと理解しておきましょう、